キャンバスの特徴
1. 麻(亜麻) / Linen
亜麻科1年生草木でポーランド・フランス・チェコ・ベルギー等、ヨーロッパで栽培され、麻繊維束が作られています。
この麻繊維束が、紡績工場により麻キャンバスに使用する麻紡績糸として作られ、麻織物ができます。
また、麻紡績糸の色が、産地・年度により変化するために、麻織物の色も毎年変わります。
天然繊維の中で最も耐久性に富み、画布として伝統的に古来より使用されています。
2. 木綿(綿) / Cotton
アオイ科の双子葉植物の1種で、通称"綿"といわれています。
この種子から取れた繊維を紡績して綿糸が作られます。
海外では麻の代用として広く使用されています。
3. 合成繊維 / Synthetic fiber
画布用にはポリエステル(PET)・ヴィニロン(Vinylon)等の化学合成繊維が使用されています。
ポリエステルと綿との混紡糸、或は、経糸に綿、横糸にポリエステルを使用した織物でTCキャンバスが作られています。
習作用が主ですが、塗布面の綺麗さ・強度の良さ等で使用が拡大しています。
Vic artのキャンバス
ヴィックアートではフランス、ベルギーで生産された麻繊維束を厳選し、中国で麻の紡績糸を作り織物にして日本に輸入しています。
生地の種類は、織り方は平織りが主体で、細番手(細目)から太番手(荒目)の糸を使用し、種々の幅を基布として、お客様に満足いただけるようなキャンバスの製造に努めております。
全ての織物を塗布する前に検査し、特に麻織物は特有の結び目、糸葛等を取り除きます。
合成糊料、PVA:ポリビニルアルコール樹脂や膠等を主原料とした塗布層で目止めし、白色顔料、合成樹脂、アクリル乳化樹脂を多種混合した塗料を仕上げに使用してキャンバスを製造しており、お客様に満足いただけるよう、品質の向上、改良に日々努力しております。
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